梅津 秀 (うめつ しゅう) 「八橋人形伝承の会」
ーープロフィール
出身 秋田県秋田市
個人で全国各地の郷土人形を収集。2010年に自宅の一部を「栖秀(せいしゅう)の郷土人形館」として展示公開。
2014年交流のあった八橋人形のただ一人の伝承者だった道川トモさんが亡くなったことにより200年以上の歴史ある八橋人形が廃絶の危機に直面。
八橋人形の保存・継承のため有志を集い、「八橋人形伝承の会」を発足させ八橋人形の発展に努める。
ーー八橋人形とは?
秋田市八橋において江戸時代中期頃から始まったとされる土人形である。
この地域では男の子が生まれると天神人形、女の子が生まれると雛人形が飾られていた。菅原神社の天神祭りでは天神人形が買って飾られていた。
身近な郷土玩具であるためコスト削減の工夫が随所になされ、人形の裏には色付けされていないものも多い。約500種類以上の型があるとされる八橋人形は、その素朴な色合いとやさしい表情が今も受け継がれている。
「八橋人形伝承の会」では約100種の人形を制作しているほか、絵付け体験を通してその素朴な味わいを広く周知している。
PICK UP!
ーー秋田犬(白)八橋人形
こちらは道川トモさんから受け継いだ「犬」の型を使った秋田犬です。シンプルな色合いですが、かわいらしくも凛とした表情の秋田犬となっています。秋田犬の特徴であるくるんとした尻尾も再現されています。伝統的な色付けだと膠と胡粉や顔料ですが、こちらは発色のいいアクリル絵具で色付けしています。玄関や机の上に飾って毎日生活に秋田犬を取り入れるのも良し、戌年のプレゼントとしてもお勧めです。