萩原博則(はぎわら ひろのり)「有限会社 萩原製作所」
ーープロフィール
出身 秋田県秋田市
「萩原製作所」の10代目で主に家具製造デザインや設計を担当。
木の素材の色を生かしながら外見をシンプルに、どの空間にも溶け込むデザインを意識して製作。
様々なコラボプロジェクトにも参加し、身近な生活の中でも木工の可能性を広げた活動を行っている。
ーー「有限会社 萩原製作所」 会社概要
江戸後期から継承された技術を時代のニーズに合わせ様々な木工製品を製作。
生活の洋式化運動の時代に先手をとって巧みなデザインも提案。
現在は手仕事を中心にオーダーメイド家具やプロダクトの製作に取り組む。代々伝承された「技」の中でも木に包み込まれるような成形合板技術を得意とする。
ほぼ秋田の木材を使用し丈夫で長持ちする作品作りにこだわっている。
ーー秋田スギとは?
秋田は古来から秋田スギの宝庫で日本三大美林である青森県の青森ヒバ、長野県の木曽のヒノキと並ぶ。
柔らかく、加工しやすく、角材や板材に加工して内部の仕上げ材に活用されることが多い。香りが良いため樽や桶などにも使われている。
中でも天然秋田スギは人の手を加えないため、成長が遅くなり年輪の幅が狭く強度に優れている木になる。
現在は資源保護の観点から伐採禁止とされている。
PICK UP!
ーーfusego-akari series (Puku puku・Shuwawa)
fusego-akari は、秋田公立美術大学の小牟禮教授にガラスの制作、進藤電気設計さんに照明の基板制作、そして萩原製作所の萩原博則が木工の格子組を制作した作品です。3者のコラボレーションによる明かりの演出をお楽しみください。
平安時代から存在する香炉~伏籠(ふせご)~をモチーフとして製作しました。伏籠の中に香を焚き、その上に着物を被せることで着物に香りを付けいていたようです。(fusego-kaori seriesを参照)源氏物語の第5 帖若紫にも伏籠の記述が登場します。